長く働けるかの判断方法

従来の特別養護老人ホームは、まるで病院の入院病棟のように殺風景な雰囲気の施設も少なくありませんでした。
入所者に対する配慮に欠けた施設があったのも事実です。

しかし、高齢化社会の進展によって、最近では介護現場の風通しが良くなり、あらゆる面で改善の可能性が見出されています。
特別養護老人ホームでは、入所者の身体だけでなく、心にも意識を向ける必要があり、居心地を良くするために、アットホームな内装を心がけている施設もあれば、ホテルや旅館並の内装を施している施設も増えています。

また、職員同士のコミュニケーションにも気を配り、職場環境を大切にしている施設もあります。
介護職員の雰囲気が良ければ入所者に伝わり、和気藹々とした雰囲気を作り出します。
入所者の中には、会社を退職してから人付き合いが減ったものの、特別養護老人ホームに入ってから友達が出来たという方もいらっしゃるそうです。
良い雰囲気の施設と言うのは、職員も含め入所者全員が家族の様なアットホームな姿を作り出す事もあるのです。

現在、特別養護老人ホームの多くが、有資格者やスキルの高い人材の確保と定着に力を入れています。
より活躍の場を広げたいという介護人材にとっては、チャンスの時期と言えそうです。

長く働ける職場かどうか判断するには、まずその施設で働く人たちとうまくやっていけるかが大きなポイントとなります。
転職を考えている方は、施設に足を運び、職員の働き方や入所者の印象をしっかり確認しておきましょう。
そこにいる人達の雰囲気が、その特別養護老人ホームの雰囲気を形作ることになるからです。